2007/03/30 [Fri]
シャンティイ城
シャンティイはパリ北駅から急行列車で45分あまりの小さな街。シャンティイ・グーヴューという駅で下車する。ここの見所はなんといってもシャンティイ城だ。建設は16世紀にまでさかのぼるこの城の見所は4つ。一つはルネッサンス様式の美しい外観。2つ目はラファエロやボッティチェリの絵画が展示されているコンデ美術館。3つ目はプチ・シャトー内にある図書室。そして最後は「ベリー公のいとも華麗なる時祷書」である。ちなみに時祷書とは、キリスト教の聖務日課書のことだ。祈祷文や賛歌などから構成されており、要は私的な宗教生活手帳といったものだ。ところがこれはとんでもなく豪華で美術的価値が高いのだという。基本的には非公開だが、ガイドツアーに参加すると見ることができるという。「シャンティイ!」
シャンティイ城は駅から歩いて30分。
旅行ガイドには長目の散歩には最適で、体力に自身がなければタクシーが良いとある。
この日は曇天で雪がぱらつくような寒空だ。散歩など優雅な気分には全くなれない。
とはいえタクシーに乗る気など毛頭無い。なにせ貧乏旅行者ですから。
ということで早歩き。ひたすら歩く。
しばらくするとシャンティイ城が見えてきた。
城といっても要塞のような雰囲気はない。王侯貴族の豪華な屋敷といった雰囲気だ。
ともかく入場し、中を見学。するとコンデ美術館の名画たちが迎えてくれる。やや暗めの照明がすばらしい雰囲気を醸し出している。

また、プチ・シャトー内の図書館も見事だ。羊皮紙でできた中世の蔵書コレクションも、これほどの量になるとなかなかお目にかかれない。

そして午後1時。
私たちは城内をぶらぶらしながら、この時間を待っていた。
専門家によるガイドツアーが始まるのだ。
ヨーロッパでは学芸員や図書館司書といった人々の社会的地位がとても高い。相当な研鑽を積まなければ就けない職業だ。そんな人の説明が聞ける。ガイドはフランス語のみだが、ラッキーなことに妻が通訳をしてくれる。
鐘が鳴って参加者が集合する。そしてガイド担当者も登場!
「!!!」
すごい。上下赤のスーツでバッチリ決めた方が出てきた。
ルパン三世のジャケットより赤いものを着ている。
なんというか…強烈な印象だ…
ところが、といったら怒られてしまうが説明は想像以上にすばらしいものだった(そうだ)。
妻はヨーロッパの芸術史や古典芸術の絵画技法に詳しい。説明では、その類の知識がないと理解できないような事柄が結構あったそうだ。
とはいえ、ガイドさんはそれらを丁寧にわかりやすく話していたという。
妻はかなり感動したらしく、熱っぽく語ってくれた。うん。喜んでくれて良かった。なにせ私はガイドツアーの後半から、体が安眠状態に入ろうとしていたので…どうやら昼に食べたフィッセル・ピカルドとクロック・ムッシュが効いてきたようだった。おいしいんだよね。あれ。
感動的な文化の話題を聞きつつも、副交感神経に逆らえない自分が情けなく感じた一日でした…






